「プログラマー」

1998年10月4日著

[ゲームの作り方]
「先輩、面白くないゲームを作るにはどうすればいいんですか」
「そりゃ簡単さ。言われた通りに作ればいい」
「じゃ、面白いゲームを作るには?」
「そりゃ難しいな。……言われた通りに作らなきゃいかん」
[バグ完全撃退法]
新人プログラマがベテランに問う。
「先輩。バグを出さない方法は無いんですか?」
「あるよ、簡単なことさ。両手を挙げてごらん」
「こうですか?」
「そう。そのまま、仕事すればいいのさ」
[数え方]
優秀だが、世間知らずのプログラマーが、企業から制作依頼を受けた。
だが、いつまで経ってもソフトは出来あがらない。
痺れを切らしたクライアントが、プログラマーのところへ怒鳴り込む。
「おい!納期はとっくに過ぎてるぞ!どういうことなんだ?」
「え、あと80日以上あるでしょう?」
「期限は100日だぞ!どういう計算だっ!とっくに120日は経ってるんだ!」
「えっ………」
プログラマーは考え込み、ひらめいた様に顔を上げた。
「あぁ!デシマル(10進法)だったんですね…」
[フィクス]
ある研究所でバグを自動的にフィクス(修正)するプログラムが研究されていた。
開発は着々と進み、完成の暁には制作効率の向上に多大な貢献をするかと思われた。
だが、重大な問題が一つ。
そのプログラムは自分自身をフィクスできなかった。
[プログラマーというものは]
あるプログラマー同士の会話。
「どうした、浮かない顔して」
「うん、プロジェクトがやっと終わったんだ」
「良かったじゃないか!じゃ、もっと嬉しそうにしろよ」
「でも、バグが…」
「なに!バグがあるのか?」
「いや、一つも出なかったんだ」

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「ピンクジョーク」

1999年1月8日著

[赤ちゃんはね…]
ルーシーはウブなことで有名だ。
彼女が、ある講義に出席した時のこと。
「あ〜、出生率の低下は、昨今深刻な問題となっておる」
老教授は眼鏡をずらして、学生達を覗き込んだ。
「この原因について、何か意見のあるものは?」
挙手する者がちらほら。ルーシーもその一人。
彼女を知る友人達は、ルーシーがなんと答えるか興味深々。
指名された彼女は、真面目な顔をして言った。
「こうのとりが減ったからじゃないですか?」
[結果より経過]
馬鹿だが正直者で良い奴のヨハンセン。
その彼が給料日、久しぶりにストリップ小屋へ出掛ける途中
車に跳ねられて即死した。
彼が目覚めるとそこは天国。
美しい天使達は一糸まとわぬ姿で彼を迎えた。
それを見たヨハンセン、心底哀しい顔をして一言。
「なんてこった!もう、脱ぎ終わってるじゃねぇか!」
[セール中]
ある男が娼館へ行った。
受付で写真付きのメニューを貰い、品定め。
目に止まった写真は飛びっきりの美人。
だが、『30%OFF』のタグが貼ってある。
不思議に思い、男は受付に聞いた。
受付は、苦笑いをして一言。
「賞味期限、切れてるんすよ」
[必要な袋]
出所したてのエルビス。
早速、女を買いに下町へ。
「質は問わない、一番安い奴を」
「じゃあ、これをどうぞ」
そう言って仲買人は紙袋をくれた。
不思議に思ったエルビスが聞き返すと
「見りゃ判りますよ」
とのこと。
しばらくして、部屋に女がやってきた。
エルビスは
その娼婦を一目見て「なるほど」と納得し
娼婦の頭から袋を被せた。
[健全な交際]
心配性の父親が
最近、男と付き合い始めた娘に言った。
「その、なんだ、健全な付き合いなんだろうな?」
「もちろんよ、パパ」
にっこり笑って娘は言った。
「彼、ちゃんと付けてくれるもの」

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